photo: Seiji Toyonaga
足元の展望台
- 2014
- 70×85×58cm, 55×70×40cm, 40×50×15cm
- 繊維強化プラスチック
足と地面との間をつなぐもうひとつの「足」。
地面から遠ざかりつつ、地球の上に立っている確かな感覚が芽生えました。
子どもが乗ると大人の視点になり、大人は子ども時代に間近だった足元の感覚がよみがえります。
砂浜で海岸線を臨むと子どもの頃の記憶がよみがえります。
地球が丸いと知っても、水平線は崖のように見えました。
水平線の向こうから上がってくる船を確かめようとして、
大人になったらいち早く覗き込みたいと思っていました。
階段、椅子、テーブルという馴染みのある高さをもとに制作しました。
実際に乗ると、地上に1 人で立つ感覚とともに、たった一段で見慣れた場所の見え方が大きく変わります。
異世界はごく間近に潜んでいるような気がしました。