photo : Rinko Kawauchi
遊具の透視法
- 2001
- 320×230×230cm
- 素材:グローブジャングル、プロジェクター、スピーカー、DVDプレーヤー
昼間グローブジャングルで遊んでいる子供たちをビデオカメラで撮影し、
その映像を、夜、同じ遊具へ投影します。昼の子供たちが夜の遊具に反射して、
残像となって公園によみがえる、不思議な空間が立ち現れました。
回転による残像現象を利用して、構造体そのものを球面のスクリーンにしました。
子供が遊んでいる様子と遊具の内側から撮影した公園の景色を二方向から投射します。
遊具の内側から撮影した公園の景色を外側から投影すると、
まるで遊具を境界に世界を裏返したような光景が現れます。
昼に遊ぶ子供たちの光景を夜の公園によみがえらせることで、
地球の自転を意識しました。
昼と夜の繰り返しの中に圧縮されている人々の記憶を解凍するかのように、
時間を超えたさまざまな思いが行き交いました。