Photo : Mie Morimoto
自針と分針
- 2009
- 125×90×50cm
- 素材:スチール、アクリル樹脂、液晶ディスプレイ、コンピューター、カメラ
羽田空港の待ち合わせエリアに「針のない時計」を設置しました。コンピュータによる
画像処理技術によって、時計を見ている人だけを検出し、その人のシルエットを切り抜き、
時計の針として表示します。自分が針になってリアルタイムの時刻を表示します。
秒針は毎秒、分針は1分に一度、時針は1時間で更新されます。
公共の時計に自分の姿が映ることで「時間」や「時刻」を自分の身体を
軸にとらえ直すことができると考えました。時計という機械的なものも、
それを見る人がいてはじめてその存在に魂がこもるのではないかと思います。